土地を購入するのはとても難しいものです。
そこで、土地情報を集める前に「どんな風に暮らしたいのか」をイメージします。そして、そのためには「どのような土地が必要か」を整理し、優先順位を決めていくのです。
気になる土地が見つかれば、次の項目を確認していきます。
過去に地盤沈下がなかったかなど、軟弱な地盤でないかどうかをまずは確認!また、自治体の防災マップで、大雨・津波・高潮・台風などの被害が想定される地域かどうかをチェックしておきましょう。
建築士や工務店の人など、プロの目で見てもらうことも大切です。
通勤・通学の状況や交通量、人通りなど、実際に出かけて周囲の環境をしっかり確認することが大切です。また、日中だけでなく夜の安全性は大丈夫かなど、あらゆる時間帯で細かくチェックしておくことが大切です。
日当たりや風通しを妨げる建物や樹木など、障害物があるかどうかを確認します。また、今はなくても将来的に建物ができそう…など、先の予測も行いながら考えることが大切です。
土地を購入したら速やかに、隣人の立会いのもと、境界を確認します。
「閑静な住宅街で暮らしたい」、「多少にぎやかでも利便性を優先したい」など、土地を選ぶ基準は人それぞれです。しかし、ライフスタイルに合った利便性を考え、学校・各種病院・公共施設・スーパーまでの距離や公共の交通機関の駅までの距離を確認しておきましょう。その際は今だけでなく、ライフスタイルの変化も頭に入れて考えておくことが大切です。
また、子どもの通学路が安全であるかどうかは大きなポイント。実際に歩いて確かめておきましょう。
都市計画法のもと、住宅を建てられる地域と建てられない地域があることを知っていますか?
さらに、住宅を建てられる地域には「用途地域」という分類があり、住宅を建てられる地域でも「準工業地域」に指定されていると、環境に悪影響を与えない工場なら建つことがあります。「準工業地域」にも住宅は建てられますが、静かに暮らすことを希望している場合には、避けたい地域になるでしょう。
このように土地にはさまざまな法規制があるので注意が必要です。
建築物の敷地が幅員4m以上道路に2m以上接していないと、建築基準法により家を建てられません。
土地いっぱいに家を建てることはできません。また、「用途地域」ごとに建築できる建ぺい率や容積率に差があります。
建ぺい率とは、敷地面積に対して建築できる建物の面積の割合で、容積率は敷地面積に対する建物の延べ床面積の割合のことをいいます。地域によっては同じ用途地域でも建てられる面積が違うため、しっかりチェックしておかないと、せっかく土地を購入したのに思い通りの家が建てられない…ということも。
希望する面積の家が建てられる土地かどうか、自治体のホームページなどで確認すると良いでしょう。